私、プロフィールにも書いてありますように、すでに40歳を越えて、人生の折り返しでございます。佐藤ガリレオです。
で、ですよ。最近改めて自分の子供へ自分自身の子供の頃を振り返ったような話をしました。
その中で非常に驚かれると同時に、21世紀を過ごしている自分も「そういえばすごいな」と思っちゃいましたので、少し書き留めておこうかと思います。忘れないうちに。
- 1、学校の帰り道に「馬が荷車をひいていた」。
- 2、和式トイレ(通称ボットン)に落ちたスリッパをマジックハンドで取る母
- 3、喫煙者だらけの世界
- 4、にぎわう商店街の風景
- 5、(番外)家の電話(黒電話)のみで連絡をとりあう社会
1、学校の帰り道に「馬が荷車をひいていた」。
これは、私の住んでいるところが田舎ですので、非常に特徴的でインパクトの強い出来事です。
下校していると曲がり角の向こう側(こちらからはまだ見えない)から
パッカ
パッカ
パッカ
と蹄(ひづめ)の音が聞こえてきます。子供ながらにこれが非常に怖く、恐怖におののきながら身を隠すと、巨大な馬(子供でしたので、北斗の拳の黒王号くらいの大きさに感じました。もしくは前田慶次の松風。。。)が目の前を闊歩していきます。
時には馬特有の「ヒヒーン!」という嘶きをかまして行くのですが非常に恐怖でした。もちろんただ単に野生馬が歩いてるのではなく、山で切り出した木材を運んでいたんです。
これ、車が発達した現代では、見ることはなくなりました。そりゃトラックで運ぶでしょ。普通。
怖かった。。。
ひぇぇ
2、和式トイレ(通称ボットン)に落ちたスリッパをマジックハンドで取る母
これも、今の感覚に合わせると、割と考えられないんですが、食事中の方は飛ばしてください。
子供のころは水洗トイレが普及していなくて、近所の家庭がすべて和式非水洗トイレでした。(これを僕の地域ではボットン便所と言っています)
若い人では「見たこともない層」もあると思いますので、念のため軽く説明すると、「便槽の上に便器があるだけ、のぞき込めば、ウ●コをはじめとする汚物が丸見え」なトイレです。
そこに、跨って用を足すのですが、子供の頃は足が小さいのもあって、よく便槽の中にスリッパを落とします。
すると子供ながらに
「やっちゃった・・・」となるのですが、母親が駆けつけてスリッパを取った方法は
おもちゃのマジックハンドで取る!( ´∀` )
なんとも、ほのぼのした展開です。もちろん洗ったスリッパはいつもの定位置に戻されますので、ウチのトイレの片隅にはいつもマジックハンドが常設されていました。
3、喫煙者だらけの世界
今から考えると当時の大人は「全員喫煙者」だったイメージです。(特に男性)
レストラン行ってもモクモク、車に乗ってもモクモク、電車に乗ってもモクモク。と本当にどこに行っても灰皿がありましたし、それが普通でした。
身体への害がそこまで議論されていませんでしたので、喫煙年齢になると「タバコを吸うのが当たり前」だったのです。
父親の車に乗せてもらった時も窓も開けずにくわえタバコするもんだから、気分悪くなってました。
それに比べて近年の愛煙家の居場所の狭くなり方は異常ですね。
そもそも、喫煙者も減ってきてますし(国内では)
医学的にタバコが及ぼす体への害が確認されている現代では、避けられない「分煙社会」ですが、当時はその「概念」すら存在せずにタバコが市民権をしっかりと握っていたことに驚きます。
4、にぎわう商店街の風景
これは地方で顕著にみられる風景ですが。子供の頃の商店街は本当に賑わっていました。
商店街などのイベント時には人がすれ違えない程でしたし、駐車場も満車状態(そもそも商店街は駐車場が狭い場合が多い)
そして、なにより色々なものがあってワクワク感がそこにはありました。
現在では大型ショッピングモールやスーパー、ネットショッピングにより駆逐され「シャッター街」と化してしまった地方の商店街も多いです。
これは社会情勢の変化、マーケット市場の変化と捉えれば仕方ないですが、懐かしさと寂しさもあります。
といいながら、今日もAmazonでポチリ。。。
5、(番外)家の電話(黒電話)のみで連絡をとりあう社会
スマホやインターネットが普及した時代になってしまうと「家の電話だけでどうやって連絡してたんだろう?」と謎がいっぱいです。
「あ、今、電車乗った!これから帰るね」☚これ、できない。
「あ、今どこいるの?」☚家の電話なので、もちろん「家」
ナンパした女の子に電話☚親父が出るので至難の業
どれも、実現が困難です。一体どうやって連絡とってたんだろう?
でも、少しだけですがそんな気長な社会を懐かしんで憧れたりしますね。えぇ。
滅茶苦茶な事も多いけど、ルールどおり。
不便だけど便利を知らないから苦じゃない。
それはそれで楽しかった。